こんにちは。第一なるみ病院、なるみ記念診療所に通院中、または、通院予定で自己血糖測定をされている方々にお知らせです。
【自己血糖測定器の切り替えについて】
第一なるみ病院、なるみ記念診療所では、自己血糖測定に三和化学のグルテストセンサ―を使用しています。また、採血針にはジェントレット針を使用しています。これらのセンサーや針は、今まで緑市民病院で使用していたメディセーフフィットやファインタッチには対応していません。今後第一なるみ病院などに通われる方には、グルテストセンサーに対応したグルテストエブリを手配しています。ただ、現在在庫が少なく即日のお渡しができにくい状態です。後日お渡しとなる場合がありますのでよろしくご理解願います。尚、お手持ちのメディセーフフィットはいましばらく捨ててしまわないようにお願いします。
【血糖測定はいつするの?】
インスリン及びGIP-1製剤を自己注射されている方には自己血糖測定が保険で認められています。生活習慣の確認や薬剤調整のために適切なタイミングで血糖を測定することは良好な血糖コントロールのために非常に有用です。1型糖尿病の方は自分のすい臓からインスリンがほとんど出ていないため、頻回な血糖測定が必要です。2型糖尿病の方はインスリン分泌も次第に悪くなりますが、病態としてはインスリン抵抗性の増大がそれに先立ちます。インスリン分泌は多少残っているため、早朝空腹時の血糖値が良好な場合、その後の食事負荷時の内因性インスリンの分泌も比較的保たれています。このような事を考慮して、血糖測定もまず早朝空腹時に測定するとよいでしょう。そして、朝の血糖が安定した状態になる生活習慣を心掛けることが良好な血糖管理の第一歩です。インスリン注射が一日一回の方は、使用しているインスリンの量と種類が適切かを判断するために、就寝前(食後4時間くらい)の血糖を測定していただければ非常に参考になります。それ以外にはいつも同じ条件でなく、食べた食事を評価するために、気になる食事を摂取した後2時間後くらいに測定すると、食した内容の血糖値に及ぼす影響を類推しやすくなります。このように2型糖尿病患者さんの血糖測定は生活習慣改善の一助となることを目的としています。
尚、健康保険で認められている自己血糖測定の頻度は2型糖尿病患者さんで一日2回、1型糖尿病患者さんで一日3回ほどですのでよろしくお願いします。
梶野